「人(霊止)還りの道」737編


いやもう見るもの聞くもの変つたことばかり
かやうな処へ救世主がお降りになるかと思へば
何だか奇異の感にうたれます
国におります時は聖地エルサレム
聖地エルサレムといつて日夜憧憬してゐましたが
古く荒さび神都の跡
いづれも涙の種ならぬはありませぬ
黄金の花が咲き匂ふてると思つた私の期待はスツカリ裏切られてしまひましたよ
アハゝゝゝゝ

都会は人が作り
田舎は神が作るとか申しまして
かやうな田舎びた処でないと到底神様はお降りになりますまい
紅塵万丈の巷に
霊肉ともに穢してゐる人の集まつてる処へは救世主はお降りになる筈がありませぬ

なるほど
さう承ればさうかも知れませぬな
数年以前
バルカン半島に現はれた一朶の黒煙は燎原を焼く勢ひで全欧羅巴に蔓延し
全世界の地をして戦雲に包んでしまひましたが為に
その後の人心はますます悪化し
二進も三進もゆかなくなつて来たぢやありませぬか
かやうな処へ救世主が御降臨になつたところで
足一つ踏み込まれる処はありますまいな
一人でも多くの心を研き魂を研いて神心となつて
救世主の降臨を待たねばなりませぬ
実に常暗の世の中となつたものでございますわい

先達の大戦争について交戦国の総面積を調ぶれば
四千三百四十万二千七百六十二平方哩すなはち世界面積の七割五分八厘にあまり
又その大戦争に参加した人員の数は無慮十六億一千一九二万人に達し
世界人口の九割二分五厘に相当する空前の大戦争でござゐました
あたかも秋霜烈日の大威力を示して
満天下の草木を一夜の中に凋落せしめてしまひました
ただ常磐木のみ巍然として聳え
また別に数種の紅黄紫青などの僅かに艶を競ふて世の終末の美を暫時誇つてゐるくらゐであります
アゝ
恐るべき世界の大戦争はもはや之で根絶したでございませうか
大戦争の世界は何処の果てを見ましても
平和の象徴を見ることは出来ぬぢやありませぬか
到るところ小戦争行はれ
餓鬼畜生修羅の惨状を遺憾なく暴露してるぢやありませぬか
ハルマゲドンの戦争とは
先達ての大戦争をいつてるのぢやありますまいか
ハルマゲドンの戦争が済めば世の終りが近づくとの聖書の教
どうも物騒になつて来ました
暑い時に寒い風が吹き
作物は思ふやうに発達せず
到る処火山は爆発し
地震洪水の悩み
強盗殺人に諸種の面白からぬ運動
到底人間として此の世を如何することも出来ますまい
もうこの上は救世主の降臨を仰ぐより外に道はございますまいなア

救世主はきつと御降臨になつて
世界を無事太平に治めて下さることを私は確信してゐます
しかしそれまでに一つ大峠が出て来るでせう
ハルマゲドンの戦争は
私は今後に勃発するものと思ひます
今日は世界に二大勢力があつて
虎視眈々として互ひに狙ひつつある現状ですから
到底このままでは治まりますまい
世の立替へ立直しは
今日の人間の力つき鼻柱が折れ
手の施す余地がなくなつてからでなくては開始いたしますまい
九分九厘
千騎一騎になつて救世主が降臨なされるのが神様の経綸と存じます

・・・「人(霊止)還りの道」738編へつづく

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