人(霊止)還りの道 – 702編

死後直ちに中有界(精霊界)における人間の精霊の状態はその肉体が現世にありし時のごとく依然として容貌・言語・性情等は相酷似し道徳上・民文上の生活の状態と少しの相違もない
ゆゑに人間死後の精霊にして中有界において相遇ふ事物に注意を払はずまた高天原の天人が彼精霊を甦生せし時においても自己は最早一箇の精霊だといふことを想ひ起さなかつたなればその精霊は依然現界に在つて生活を送つてをるといふ感覚をなすの外はないのである
故に人間の死といふものは唯この間の通路に過ぎないものである

現世を去りて未だ幾何の日時も経ない人間の精霊もまた現界人の一時的変調によつて霊界に入り来たりし精霊も先づ以上のごとき状態にをるものであつて生前の朋友や知己と互ひに相会し相識合ふものである
何となれば精霊なるものはその面色や言語等によつて知覚しまた相接近する時はその生命の円相によつて互ひに知覚するものである
霊界において甲が若し乙の事を思ふ時は忽ちその面貌を思ひ之と同時にその生涯において起りし一切の事物を思ふものである
そして甲において之を為すときは乙は直ちに甲の前に現はれ来るものでちやうど態人を使ひに遣つて招いて来るやうなものである

霊界において何故かくのごとき自由あるかと謂へば霊界は想念の世界であるから自ら想念の交通があり何事も霊的事象に支配されてをるから現界のごとく時間または空間なるものがないからである
それゆゑに霊界に入り来たりしものはその想念の情動によつて互ひにその朋友・親族・知己を認識せざるは無く現世にあつた時の交情によつて互ひに談話も為し交際も為しほとんど現世にありし時と少しの相違もないのである

中にも夫婦の再会などは普通とせられてゐるが夫婦再会の時は互ひに相祝し現世において夫婦双棲の歓喜を味はひ楽しんだ程度に比して或は永く久しく或は少時間その生涯を共にするもである
そしてその夫婦の間に真実の婚姻の愛すなはち神界の愛に基づいた心の和合の無い時はその夫婦は少時にして相別るるものである
また夫婦の間に現世において互ひに了解なく嫉妬や不和や争闘やその他内心に嫌忌しつつあつたものはこの仇讐的想念はたちまち外面に破裂して相争闘し分離するものである

鈴木慧星 SUZUKI Satose
Shamanism Consulting.

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