「人(霊止)還りの道」682編


人間は現世を去つて霊界へ行つた時は
極善者の霊身は直ちに天国に上りて
天人と相互し天国の生活を営み
現界との連絡が切れるとすれば
現界にある子孫は父祖の霊祭などをする必要がないもののやうに思われますが
それでも祖霊祭を為なくてはならないのでせうか
吾々の考へでは真に無益な無意義なことのやうに感じられますがなア

なにほど天国へいつて地上現人との連絡が断たれたといつても
愛の善と信の真とは天地に貫通して少しも遅滞せないものである
子孫が孝のためにする愛善と信真のこもつた正しき清き祭典が届かないといふ道理は決してない
天国にあつてもやはり衣食住の必要がある
子孫の真心よりする供物や祭典は
霊界にあるものをして歓喜せしめ
かつその子孫の幸福を守らしむるものである

中有界にある精霊は
なにほど遅くても三十年以上はゐないといふ教を聞きましたが
その精霊が現世に再生して人間と生れた以上は
祖霊祭の必要はないやうですが
かういふ場合でも矢張り祖霊祭の必要があるのですか

顕幽一致の神律に由つて
たとへその精霊が現世に再生して人間となり霊界にをらなくても
やはり祭典は立派に執行するのが祖先に対する子孫の勤めである
祭祀を厚くされた人の霊は霊界現界の区別なく
その供物を歓喜して受けるものである
現世に生れてゐながら
なほかつ依然として霊祭を厳重に行うてもらうてゐる現人は
日々の生活上においても
大変な幸福を味はふことになるのである
ゆゑに祖霊の祭祀は三十年どころか
相成るべくは千年も万年の祖霊も
子孫たるものは厳粛に勤むべきものである
地獄に落ちた祖霊などは
子孫の祭祀の善徳によつて
たちまち中有界に昇り進んで天国に上ることを得るものである
また子孫が祭祀を厚くしてくれる天人は
天国においても極めて安逸な生涯を送り得られ
その天人が歓喜の余波は必ず子孫に自然に伝はり
子孫の繁栄を守るものである
なんとなれば愛の善と信の真は天人の神格と現人の子孫の人格とに内流して
どこまでも断絶せないからである

△△教や□□教の儀式によつて祖霊を祭つたものは
各自その所主の天国へ行つてをるでせう
それを〇〇教に改式した時はその祖霊はどうなるものでせうか

人の精霊やまたは天人になるものは
霊界に在つて絶えず智慧と証覚と善真を了徳して向上せむことをのみ望んでをるものである
ゆゑに現界にある子孫が
最も善と真とに透徹した宗教を信じて
その教に準拠して祭祀を行つてくれることを非常に歓喜するものである
天人といへども元は人間から向上したものだから人間の祖先たる以上は
たとへ天国に安住するとも愛と真との情動は内流的に連絡してゐるものだから
子孫が証覚の最も優れた宗教に入り
その宗の儀式によつて
自分たちの霊を祭り慰めてくれることは
天人および精霊または地獄に落ちた霊身にとつても
最善の救ひとなり
歓喜となるものである
天国の天人にも善と真との向上を望んでをるのだから
現在地上人が最善の思惟する宗教を信じ
かつまた祖先の奉じてゐた宗教を止めて〇〇教に入信したところで
別に祖霊に対して迷惑をかけるものでない
また祖霊が光明に向かつて進むのだから
決して迷ふやうな事ではないのだ
いな却つて祖霊はこれを歓喜し
天国に在つてその地位を高め得るものである
ゆゑに吾々現身人は
祖先に対して孝養のために最善と認めた宗教に信仰を進め
その教によつて祖先の霊に満足を与へ
子孫たるの勤めを大切に遵守せなくてはならぬのである

・・・「人(霊止)還りの道」683編へつづく

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