「人(霊止)還りの道」194編


天津神たち八百万
国津神たち八百万
百の罪咎身一つに
負ひてしとしと濡れ鼠
猫に追はれし心地して
凩荒ぶ冬の野を
母の命に遇はむとて
出でます姿ぞ不愍しき

天の岩戸も明け放れ
一度清き神の代と
輝き渡るひまもなく
天足の彦や胞場姫の
醜の霊魂の荒び来る
山の尾上や河の瀬は
風腥く土腐り
河は濁水満ち溢れ
雨は日に夜に降り続き
流れ流れて進む身の
蓑もなければ笠もなく
一夜の宿を訪へば
奇石怪厳立ち並ぶ
谷のほとりに細々と
立つる煙も幽かなる

奥に聞こゆる唸り声
八岐大蛇の蜿蜒と
赤き血潮を全身に
洫みわたりて凄じく
忽ち毒氣を吹きかくる
全く大蛇の化身にて
大蛇に従う金毛の
白面九尾の古狐

天津祝詞の太祝詞
声爽かに宣りあげて
この曲津霊を言霊の
御息に和め助けむと
心を籠めて数歌の
一二三四五つ六つ
七八九十の数
百千万の言霊に
さしもに太き八つ岐の
大蛇も煙と消えてゆく

神素盞嗚の大神は神代における武勇絶倫の英雄にして仁慈の権化とも称すべき瑞霊の雄々しき姿なり
漆のごとき黒髪を長く背後に垂れたまひ
秩序整然たる鼻下の八字鬚
下頤の御鬚は瑠璃光のごとく麗しく長く胸先に垂れ給ひぬ

・・・「人(霊止)還りの道」195編へつづく

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