「人(霊止)還りの道」601編


尊き神界の御経綸をも弁へずかつ信ずること能はずして自己と世間とのみを愛する人間(ジンカン)はたとへ大神の膝元にをつてもこれを摂受することはたうてい出来ないものである

自己を愛し世間のみを愛する人間(ジンカン)は却つて地の高天原なる御経綸地を否定しあるひはこれを避けこれを拒みはなはだしきは神界の聖場なる経綸場を破壊せむとするに至るものである

されど大神はあくまでも高天原の天人の養成器たる人間を愛し給ふがゆゑになるべく彼らに接近し彼らの心の中に流入せむとし給へども彼らは却つてこれを恐れ雲霞と逃げ去つてたちまち根底の国(地獄界)に飛び入りまた彼らと相似たる自愛を有する者と相交はらむとするものである

灯台下暗し
足許から鳥が立つても分らぬ盲聾ばかりであるぞよ
神は一人なりとも助けたさにいろいろと諭せどもこはがりて皆逃げて帰ぬ者ばかりで助けやうはないぞよ
神は可哀さうなれどもあまり人民が慾に呆けて霊を悪神に曇らされてゐるから真の事が耳へ入らぬぞよ
神も助けやうがないぞよ

これらはかかる人間(ジンカン)に対して愛憐の涙を注ぎ給ふた聖言である
人(霊止)は善悪両方面の実地を観察してその信仰を誤らないやうにせなくてはならぬのである

・・・「人(霊止)還りの道」602編へつづく

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