人(霊止)還りの道 – 588編

人間の内底に潜在せる霊魂を本守護神・正守護神・副守護神といふ

本守護神とは大神の神格の内流を直接に受けたる精霊を謂ふ
正守護神とは一方は内底神の善に向かひ真に対し外部は自愛および世間愛に対しこれをよく按配調和して広く人類愛におよぶところの精霊を謂ふ
副守護神とは内底神に反きただ物質的軀殻すなはち肉体に関する慾望のみに向かつて蠢動し優勝劣敗・弱肉強食をもつて唯一の真理と看做す精霊を謂ふ

しかして人間の霊魂には神典の示すところに依れば荒魂・奇魂・和魂・幸魂の四性の四魂に区分されてゐる

荒魂:勇
奇魂:智
和魂:親
幸魂:愛

この勇智親愛を完全に活躍せしむるものは大神の真愛と真智とである

幸魂の愛なるものは人類愛にして自愛および世間愛に住する普通愛である
大神の愛なる神愛は万物発生の根源力であつてまた人生における最大深刻の活氣力となるものである

神愛は大神と高天原の天人とを和合せしめまた天人各自の間をも親和せしむる神力である
かくのごとき最高なる神愛はいかなる人間もその真の生命をなせるところの実在である
この神愛があるがゆゑに高天原の天人も現界の人間もみな能くその生命を保持することを得るのである

大神より出で来たるとこの御神格そのものを神真(マコト)といふ
この神真は大神の神愛に依つて高天原へ流れ入るところの神機である

大神の神愛とこれより来たる神真とは現実世界における太陽の熱とその熱より出づるところの光とに譬ふべきものである
しかして神愛なるものは太陽の熱に相似し神真は太陽の光に相似してゐる
また火は神愛そのものを表はし光は神愛より来たる神真を表はしてゐる

大神の神愛より出で来たる神真とはその実性において神善の神真と相和合したものである
かくのごとき和合があるゆゑに高天原における一切の万物を通じて生命あらしむるのである

鈴木慧星 SUZUKI Satose
Shamanism Consulting.

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