「人(霊止)還りの道」583編


すべて人間は理性なるものを有するがゆゑに少々土地が変つた時または氣候の激変したる土地に移住する時は忽ちその意思を変移し十年も外国へ行つて来た者はその思想全く外国人と同様になつてしまふものである
これが人間と動物または植物と異なる点である

かくのごときすべて人間は理性によつて自由に思想ならびに身体の色までも多少変ずる便宜あるとともにまた悪に移り易く堕落し易きものである
ゆゑに動物および植物に対して大神は決して教を垂れたまふ面倒もなく極めて安心遊ばしたまへども人間はたうてい動植物のごとく神的順序を守らない悪の性を帯びてゐるがゆゑに大神は真の予言者を下し天的順序に従ふことを教へたまうのである

しかしながら人間に善悪両方面の世界が開かれてあるが故にまた一方から言へば大神の機関たることを得るのである
願はくばわれわれ人間は大神を愛し大神を信じしかして大神に愛せられ大神の生宮として大神の天地創造の御用に立ちたいものである

・・・「人(霊止)還りの道」584編へつづく

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