「人(霊止)還りの道」568編


古人または現代に肉体を有せる英雄・豪傑・智者・賢者といはるる人々の精霊の総ては自愛と世間愛に在世中惑溺し自尊心強くかつ大神の存在を認めざりし者のみなれば霊界に在りては実に弱き者・貧しき者・賤しき者として遇せられつつある
これを思へば現代における政治家または智者・学者などの身の上を思ふにつけ実に憐愍の情にたへない思ひがするのである

いかにもして大神の愛善の徳と信真の光に彼ら迷へる憐れな根底の国(地獄界)の住人をせめて中有界(精霊界)にまで救ひ上げ無限の永苦を免れしめむと焦慮すれども彼らの霊性はその内分において大神に向かつて閉され脚低の根底の国(地獄界)に向かつて開かれあればこれを光明に導くは容易の業でない

また如何なる神人の愛と智に充てる大声叱呼の福音も彼ら霊的盲目者聾者となり果てたるをもつていかなる雷鳴の轟きも警鐘乱打の響きも恬として鼓膜に感じないのである

アゝ憐れむべきかな
虚偽と罪悪に充てる地獄道の蒼生よ

・・・「人(霊止)還りの道」569編へつづく

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