「人(霊止)還りの道」114編


国祖国常立命が出現されし太初の世界は風清く澄み水きよく空青く日月くもりなく星を満天にうるはしく輝き山青く神人はいづれも和楽と歓喜に満され山野にはもろもろの木の実や蔓の実が豊熟し人草はこれを自由自在に取りて食ひ富めるもなく貧しきもなく老もなく病もなく死を知らず五風十雨の順序正しくあたかも黄金時代の天国楽園の天地なりき

しかるに天足彦(アダルヒコ)と胞場姫(エバヒメ)の体主霊従的邪念は凝って悪蛇となりまた悪鬼悪狐となりその霊魂地上に横行闊歩してここに妖邪の氣満ちて貧富の懸隔を生じ強者は弱者をしひたげ生存競争激烈となり地上はつひに修羅のちまたと化したるのみならず神人多くその邪気氣に感染して利己主義をもっぱらとしつひには至仁至愛の大神の神政を崩滅せむとするにいたりける

地上神人の邪氣はつひに世界の天変地妖を現出し大洪水を起し一旦地の世界は泥海と化し数箇の高山の巓を残すのみとなりその惨状目もあてられぬ光景とはなりぬ

この時に高皇産霊神と神皇産霊神と大国常立神は顕国玉の神力を活用し天の浮橋を顕はし給ひて地上の神人をいましめ且つ一柱も残さず神の綱に救ひ給ひ諾冉二神を地の高天原なる天教山に降して海月なすただよへる国を天の沼矛をもって修理固成せしめ給ひ国生み島生み神を生みふたたび黄金世界を地上に樹立せむと給ひぬ

しかるにまたもや幾多の年月を経て地の世界は悪鬼・悪蛇・悪狐その他の妖魅の跳梁跋扈する暗黒世界と化し優勝劣敗・弱肉強食の社会を出現し大山杙・野槌・萱野姫・天の狭土・国の狭土・天の狭霧・国の狭霧・天の闇戸・国の闇戸・大戸惑子・大戸惑女・鳥の石楠船(天の鳥船)・大宜都姫・火の焼速男(火の迦々彦/火の迦具土)・金山彦・金山姫らの諸神の荒びたまふ世を現出したりける

一たん天地の大変動により新に建てられたる地上の世界はまたもや邪神の荒ぶる世となり諸善神は天に帰りあるひは地中にひそみ幽界に入りたまひて陰の守護を遊ばざるることとなりしため

ふたたび常世彦と常世姫の系統はウラル彦とウラル姫と出現しウラル山を中心として割拠しみづから盤古神王と偽称し大国彦・大国姫の一派は邪神のためにその精魂を誑惑されロッキー山に立て籠りみづから常世神王と称しつひには伊弉冉命・日の出神と僣称し天下の神政を私せむとする野望をいだくにいたれり

ここに伊弉冉命はこの惨状を見るに忍びずみづから邪神の根源地たる黄泉の国に出でまして邪神を帰順せしめ万一帰順せしむるを得ざるまでも地上の世界に荒び疎び来らざるやう牽制運動のために黄泉国に出でまし次いで海中の竜宮城に現はれ種々の神策をほどこし給ひしが一切の幽政を国常立命・稚桜姫命に委任し海中の竜宮を乙米姫命に委任しみづからロッキー山にいたらむと言挙げし給ひてひそかに天教山に帰らせ給ひまたもや地教山に身を忍びて修理固成の神業につかせ給ひつつありたるなり

天地の神人はこの周到なる御経綸を知らず伊弉冉命は黄泉の国に下り給ひしものと固く信じゐたるに伊弉冉命のロッキー山に現はれ給ふとの神勅を聞くやえたり賢しとして元の大自在天にして後の常世神王となりし大国彦は大国姫その他の部下と謀り黄泉島を占領して地上の権利を掌握せむとしたれば大神はついひに前代未聞の黄泉比良坂の神戦鬼闘を開始さるるにいたりたるなり

この戦は善悪正邪の諸神人の勝敗の分るるところにしていはゆる世界の大峠これなり

すべての地上の神人は霊より肉へ肉より霊へと明暗生死・現幽を往来して神業に従事するものであり太古の神人が中古に現はれまた現代に現はれ未来に現はれ若がへり若がへりして永遠に霊すなはち本守護神すなはちわが本体の生命を無限に持続するものなるがゆゑになり

・・・「人(霊止)還りの道」115編へつづく

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