「人(霊止)還りの道」94編


言霊「シ」

思案して見よ
虱の親方
人の血を吸ふ毛虫
執念深い神の使ひ
修羅の巷に踏みまよひ
あとさき見ずの困った
神の使ひ
叱る神もずい分苦しいぞ
シカと正念を据ゑて
シッカリ聞け
敷島の大和の国の神の教に
如くものはないぞ
醜の曲津にたぶらかされ
汝が仕態は何事ぞ
獅子・狼のやうな心をもって
世界の人間が助けられるか
至粋至純の水晶の心になれ
下の者を大切にいたせよ
しち難かしい説教をいたすな
シッカリと胸に手をあて
考へて見よ
一度は死なねばならぬ人の身
死んでも生き通しの
霊魂を研けよ
しばしば神は諭せども
あまり分からぬから
神も痺をきらしてをるぞよ
しぶといと言ふてもあんまりだ
しまひには
往生いたさねばならぬぞよ
シミジミと神の教を考へて見よ
腹帯をシッカリ締めてかかれよ
霜を踏み雪を分けて
世人を救ふ神の使ひ
知らぬことは知った顔して
白々しい嘘言を吐くな
尻から剥げるやうな
法螺を吹くな
知ると言ふことは
神より外にないぞよ
天地のことは
どんなことでも説き明すとは
何のシレ言
困った代物ぢゃ
しわがれ声を振り立てて
神言を奏上したとて
天地の神は感動いたさぬぞよ
身魂を研けよ
身魂さへ研けたなら
円満晴朗な声音が湧いてくるぞよ
強ひて嫌なものに勧めるな
因縁なきものは時節が来ねば
耳へ入らぬ
修身斉家
治国天下の大道だと
偉さうに申してをれど
わが身ひとつが治まらぬ
しやうもない神の使ひ
何が苦しうて
シホシホとしをれてゐるか
荒魂の勇みを振り起して
モット勇氣を出さぬかい

・・・「人(霊止)還りの道」95編へつづく

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