「人(霊止)還りの道」531編


根底の国は醜の国
八十の曲津や醜魂の
ウヨウヨ群がり住まふ国
塵や芥に汚されて
鼻つくばかり臭い国
常世の暗の前後ろ
足元さへも見えぬ国
暗き隧道下りゆき
頭を岩に打ちつけて
血潮は流れ滝のごと
苦しみ痛む醜の国
危うき橋の細長く
深谷川に架けられて
身を切るばかりの寒風が
いや永久に吹きまくる
冷たき寒き醜の国
ガリガリ亡者の此処かしこ
秋の夕べの虫のごと
悲しみ歎き聞こえくる
胸の塞がる暗の国
あゝ惟神惟神

吾らは神の御光に
照らされここに救はれて
再びこの世の人となり
月日の光を委曲に
拝する身とはなりにけり
思へば思へば天地の
神の恵みは何時の世か
かよわき人の身をもつて
酬いまつらむ時やある
心をつくし身をつくし
いかなる悩みに遇ふとても
神の尊き御恵みに
比べまつれば吾々が
つくす誠は九牛の
一毛だにもおよぶまじ
許させたまへ惟神
神の御前にわびまつる

・・・「人(霊止)還りの道」532編へつづく

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