「人(霊止)還りの道」514編


貧しきものは幸ひなるかな
富めるものの天国に到るは針の穴を駱駝の通ふよりも難し

貧しきものは常に心驕らず
神の教に頼り
神の救ひを求め
尊き聖言が
比較的耳に入り易うございますが
地上において何不自由なく財産のあるものは
知らず知らずに神の恩寵を忘れ
自己愛に流れ易いものですから
その財産が汚穢となり
暗黒となり
あるひは鬼となつて地獄へ落とし行くものです

もし富者にして神のために尽し
また社会のために隠徳を積むならば
天国に上り得るの便利は貧者よりも多いかも知れませぬが
世の中はやうしたもので
富者の天国に来たるものは
聖言に示されたるごとく稀なものです

その財産を悪用して人の利益を壟断し
あるひは邪悪を遂行し
淫慾に耽り
身心を汚し損ひ
つひに霊的不具者となつて
たいてい地獄に落つるものです
たとへ天国に上り得るにしても
天国における極貧者です

・・・「人(霊止)還りの道」515編へつづく

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