「人(霊止)還りの道」438編


中有界(精霊界)から根底の国(地獄界)に通ふ所の入口はこれに入るべき精霊(悪霊)のために開かるるものであるからその外の者はその入口を見ることは出来ない
ゆゑに根底の国は中有界の方面に対してはかたく塞がつてゐるものである
ただ僅かに岩間の虚隙に似たる穴があり裂け口がありあるひは大なる門戸があつて暗い道がわづかに通じ紛々たる臭氣を帯びた風が吹いてゐるのみである

根底の国の入口には守衛が厳しく立つてゐてみだりに出入するを許さないことになつてゐる
根底の国を探検せむとせば伊吹戸主神の許しを受けなくてはならない
これも容易には許されないことになつてゐる
いつたん現界へ帰つて現界の人間に霊界のことを説き諭す神司かあるひは緊急の必要のある場合に限つて許さるるものである

根底の国の入口の開くのを見れば薄暗うてあたかも煤けた蜂の巣のやうに見えてゐる
さうして斜めに下向しておひおひと深い暗い穴へ這入つて行くことになつてゐる
この暗い入口を探り探りて下つて行くと先になつてまた数個の入口が開いてゐる
この入口の穴から悪臭紛々として鼻をつき出てくるその不快さ自然に鼻が曲り息ふさがり眉毛が枯れるやうな感じがしてくるものである

ゆゑに善霊すなはち正守護神は甚だしくこれを忌み嫌ふがゆゑにこの悪氣を嗅ぐやいなや恐れて一目散に走り去るものである
しかしながら根底の国の団体に籍をおいてゐる悪霊すなはち副守護神はこの暗黒にして悪臭紛々たるを此上なく悦び楽しむがゆゑに喜んでこれを求め勇んで根底の入口に飛びこむものである

世間のおほかたの人間(ジンカン)がおのれの自性に属する悪を喜ぶごとく死後の霊界に至ればその悪に相応せる悪臭を嗅ぐことを喜ぶものである
この点においては彼ら悪霊の人間は貪婪あくなき鷲や鷹・狼・虎・獅子・豚の類に比ぶべきものである
そして彼ら精霊は腐つた屍骸や堆奮等の嘔吐を催さむとする至臭至穢物を此上なく喜びその臭氣を尋ねて糞蠅のごとく集まつてくるものである
これらの人間の霊身は高天原(天国/天界)の天人の氣息や芳香にあふ時は内心の苦しみに堪へず悲鳴をあげて泣き倒れ苦しみ悶えるものである

身魂相応の神の規則とは実に至言といふべしである

・・・「人(霊止)還りの道」439編へつづく

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