「人(霊止)還りの道」405編


<曲津祝詞>

かかまの腹に
餓鬼つまります
かん燗徳利ざましの
みこともちて
雀の親方
かんたか姫の命
嘘をつくしの
日の出の
高姫のおいどの
クサギが原に
味噌すり払ひ
玉ふ時に泣きませる
金払戸の狼達
モサクサの間男
罪汚れを
払ひ玉へ
清め玉へと
魔の申すことの由を
曲津神
クダケ神
山子万の狼虎ともに
馬鹿の耳ふるひ立てて
おみききこしめせと
カチコメカチコメ申す
ウラナイの雀大御神
曲り玉へ逆らへ玉へ

コレどなたか知らぬが
曲津祝詞を上げてる時に笑ふとは何事ですか
チツと謹んで下さい
ここは狼の前ですよ

皆さま
御苦労でございました
サアこれで今晩はご自由にお休み下さいませ
どうぞ御ゆるりと明日の朝までお休み下さいませ

アゝ何と暗い夜だな
星はずゐぶん沢山に現はれてゐるが
やはり月の光でないと駄目だわい
しかしながら青春の血に燃ゆる若き男女のむすびの神はやつぱり闇夜だ
情的締結の最中に空から円い顔で覗かれちや
あまり見つともよくないからな

あれ見やしやんせ
あれあの人は
橋の欄干で艶文を読む
雲が悋氣で月かくす

お月さまも若い男女のローマンスを御覧になると嬉しがつてニコニコなさるさうだ
いや嬉しがつてでない
をかしくて笑ふのだらう
そこを雲の奴
悋氣しやがつて
艶文を見えないやうにするのだから
雲といふ奴あ
意地の悪いものだ

・・・「人(霊止)還りの道」406編へつづく

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