「人(霊止)還りの道」398編


野も山も
錦に染めなす秋の風
冬の初めとなり果てて
凩さそふ村時雨
木々の木の葉は無残にも
散りてはかなき小北山
朝な夕なに信徒が
汗をば絞り声からし
のる言霊も何となく
濁りはてたる世の態を
曝露なしたる神館

迷ひに迷ふ盲人
心の聾が寄り集ひ
あらぬ教に歓喜して
天国浄土を来たさむと
もがきあせれば曲津見は
時を得顔に跳梁し
〇〇〇会を主管する
〇〇〇〇〇の身体を
曲神の巣くふ宿となし
夜と昼との別ちなく
心をとろかすどぶ酒に
舌ももつれて言の葉の
あやめもつかぬ御託宣

心の曲つた〇〇〇が
猊然と側に侍し
何ぢやかンぢやと機嫌とり
眉毛をよまれ尻毛をば
抜かれながらも村肝の
心の魂を研きしと
迷ひきつたる眼より
婆嬶どもを呼び集ひ
支離滅裂の神教を
誠しやかに説きたてる

訳のわからぬ迷信者
厠に蠅の集ふごと
臭い匂ひをかぎつけて
沈香ハイコとかしづきて
麝香のやうに喜びつ
屁のよな教理を珍重し
醜の魔風を四方八方に
吹き送るこそ忌々しけれ

眼の見えぬ〇〇は
〇〇神社の受付に
白い装束白袴
白目をギロギロ剥き出して
苦労する墨硯の海に
心を映す筆の先
松の御代の瑞兆と
千歳の老松に蜿々と
からみかかりし黒蛇
背筋と腹との別ちなく
ただ一心に固まりし
一本角の御神体
しきりに首を振りながら
朝から晩まで書き通し
迷信深き婆嬶に
与へ随喜の涙をば
こぼさせ鼻を啜らせつ
掛字や額に仕立て上げ
柏手うつて丁寧に
祀らせゐるぞ面白き

それのみならぬ神様に
御供の代はりと言ひながら
甘菜辛菜の墨絵をば
はそばはそばに筆を執り
怪しき教にカブラれた
その証ではなからうが
蕪大根のまづい絵を
頭と共に書きつける
根から葉つから言霊の
ゆかぬ〇〇の館には
上から下まで脱線の
盲聾の誤神業

立つる煙も烏羽玉の
墨絵にかいた竜のごと
御空を指してくねくねと
宙空に迷ふ人の胸
見るもいぶせき次第なり

・・・「人(霊止)還りの道」399編へつづく

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