「人(霊止)還りの道」289編


俺たち石地蔵が人間の姿や仏の姿をするのがそれほど可笑しいのかい
またそれほど罪になるのか
よう考へて見よ
今の人間に四足の容器になつてをらぬ奴が一人でもあると思ふか
虎や狼・獅子・熊・狐・狸・鷲・鳶・大蛇・鬼はいふもさらなり
下級な器になると豆狸や蛙までが人間の皮を被つて白昼に大都市のまん中を横行闊歩してゐる世の中だよ

これはしも
人にやあると
よく見れば
あらぬ獣が
人の皮着る

これが今日の世界だ
そんな野暮な分からぬことを言ふものでないよ
今の人間は神様の真似をしたり志士仁人・聖人君子・学者・宗教家・教育家などと洒落てゐやがるが
大抵みな四足のサツクだ

四足どころかモツトモツト神様ぢやが
渋紙のやうな面をし心の中は貧乏神
弱味につけ込む風邪の神
疱瘡の神
麻疹の神
おまけに顔はシガミ面
人情うすき紙のごとき破れ神
いふやうな神様のサツクだなア

口ばかり立派なことを言つてをつてもまさかの時になつたら後込みをいたす誠のない代物ばかりだなア
たうたう俺の言に励まされて直日の霊に省みよつたなア

人に言ふてもらふてからの改心は駄目だよ
心の底から発根と改心した誠でないと役には立たぬぞよ
今にアフンといたして腮が外れるやうなことがないやうに氣をつけたがよいぞよ
石地蔵が氣つけておくぞよ

この方は艮の神
それに良き獣の使はし女(メ)を沢山抱へてゐる狼
またアークマ大明神といふ立派なお方だ
ドレこれから石地蔵に化けてをつても本当の活動はできない
うしろからお前の腕前を実地見分と出かけよう
口と心と行ひの揃ふやうな誠を見せてもらはうかい

道の片方の石地蔵
耳が取れたり手が千切れ
頭の欠けた立ちすくみ
黒い顔して道の辺に
罷り立つたるその前に
しばらく息を休めつつ
なせる折しも石地蔵
ソロソロ立つてわが前に
胡坐をかいてすわり込み
不思議やものをペラペラと
喋り出したる可笑しさよ
心の底より改良し
三五の御教の神柱
神の使と申しても
恥づかしからぬ魂となり
一時も早く胸の戸を
開いて在処を明らかに
知らさせ給へ天津神
国津神たち国魂の
竜世の姫の御前に
心清めて祈ぎまつる

・・・「人(霊止)還りの道」290編へつづく

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