人(霊止)還りの道 – 863編

七草とは萩・葛・尾花・撫子・女郎花・桔梗・藤袴の七種であり秋の日の景色を添へたり種々の薬品になる重宝の草花である

秋の山野といふものは極めて詩的なものでそぞろに哀愁の念を感ずるものである
釣瓶落としに暮れて行く夕日を浴びた路傍の草花は淋しき秋の名残りとし人の心を傷ましめ且つ慰むるものである

1.萩(ハギ)
莢果植物亜属の胡蝶花科で一名荳科植物の一種である
萩の葉を摘んで日光で乾かし茶の代用品とする
あまり興奮もせないので子供や老人の飲料には極めて理想的である
お前のやうな青春の血に燃えてゐる性悪男子は平素情慾鎮圧薬として毎日服用したが可からうよ

2.葛(クヅ)
荳科植物の一種である
昔から葛根といつて盛んに使用されて来たものである
発汗剤・下解熱剤として使用したり胃腸の粘滑剤として使用したりまたは諸薬の配剤として調法なものである
葛は葛根より搾取したもので最上等の澱粉である
色々の料理や夏季における汗打粉としての材料となる
それだから美人には無くてはならない好植物である

3.尾花(ヲバナ)
禾本科植物で穂を集め日光で乾燥すると立派な綿のやうなものが出来る
この綿は軽い擦過傷や切傷の口にふりかけると血止め薬になる
夜具でも使用すると軽くて暖かくて大変に工合の良いものである

4.撫子(ナデシコ)
石竹科の一種で日光に全草を乾燥させ一日に四五匁ばかりを煎じて利尿剤となし肝臓病・眠氣・水腫などの他の難病に用ゆると特効が顕はれるものである

5.女郎花(ヲミナヘシ)
茜草植物亜属の敗醤科の一種で女郎花の根を秋季に採取し水によく洗ひ日光に乾かして貯へておき用に臨んで一日に四五匁ばかりを煎じて服用と婦人の血の道の順血薬として特効がある
婦人に趣味を持つ男子は如何しても女郎花ばかりは氣をつけて平素から用意しておくべきものである

6.桔梗(キキヤウ)
桔梗科の植物で桔梗の根を秋季に掘り日光に乾燥したものを桔梗根といふ
風邪の時の鎮咳去痰薬として用ゆると効があり一日に四五匁を水に煎じて飲むと良い
血液を溶解するサボニンが含まれてゐる
さらに桔梗の根からフストールやヱバニンといふ新薬が製造される

7.藤袴(フヂハカマ)
菊科植物の異種で藤袴の葉を日光に乾燥して煎じて飲めば撫子と同じく利尿剤として効能がある
貴様のやうな痳病の問屋さまは秋が来たら忘れずに採取しておくが可からうよ

鈴木慧星 SUZUKI Satose
Shamanism Consulting.

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