「神アサギ信仰」


「神アサギ」
村々において守護神を招いて祭祀をおこなう場所のことを云いもともと建物があるかどうかには関わらず建物自体も神アサギと呼ばれてます
神女達が御嶽へ遙拝したり神歌を謡ったり神酒のふるまいを受けたりする場所でもあります
山原のムラ・シマ(字)に神アサギがあり琉球国由来に神アシアゲと記されてます
神アサギは茅(かや)ぶき屋根の低い壁のない柱だけの建物であり茅ぶき屋根の神アサギが残っているのは沖縄本島では恩納村恩納・本部町具志堅・今帰仁村崎山・国頭村の比地と安田です

琉球国由来記に登場する神アサギは沖縄本島に117現存していてそのうち恩納間切以北に105あります
琉球国由来記から約300年近い歳月が経ちますがほとんど残ってます
神アサギが分布する範囲を神アサギ文化圏や北山文化圏と呼びます
琉球国由来記に伊平屋(伊是名島含む)では村々神アシアゲと記し神アサギの分布は奄美の加計呂麻島にも及んでます

神アサギは神を招く場所やそれだけでなくムラ・シマの貢租(穀物)を集積する施設として使われたと云われていて穀物を集積するために牛や馬が首を突っ込まないために軒を低くしたと云われてます
現在は軒の低い茅ぶき屋根の建物から赤瓦やコンクリートづくりへと変遷をたどってます
ウマチーやムシバレーなどの祭祀は人々の休息日でもあり神人の祈りは五穀豊穣(ほうじょう)や村の繁盛そして航海安全でそのクライマックスがアサギナーでの豊年祭です
旧暦で行われる祭祀をはじめムラ・シマの人々の長い生業がありそれは身に染みついたリズムとなっていて祭祀は今でも旧暦で行われてます
他の拝所に統合された神アサギもありますが遺そうとするムラ・シマの人々の姿勢は今も変わらず神アサギが消えた時これまで伝えてきた北山文化の砦(とりで)の消滅だと云われてます

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「加計呂麻島」
アシャゲと称する神聖な建物が集落の広場にありノロを中心とする女性神人(カミンチュ)達の祭場となってます
沖縄には神アサギと称する床なしの軒の低い建物があり女性神人達の祭場となっていて伏屋式のこの素朴な沖縄の神アサギは八重山の稲積みのシラを思わせる形であり与論島などの円錐形屋根の人家や小屋の形にもつながりトカラにはションジャ(精進屋)と云うアシャゲに似た聖屋があります
アシャゲ・アサギ・ションジャに共通する点はここで神酒をつくり稲の祭りに関係が深いことです

アシャゲや神アサギは記紀神話に出てくる足一騰宮(あしひとつあがりのみや)に由来すると云われてます
アシは沖縄で間食を意味しアシャゲは間食を上げる所つまり祭祀場であると云われてます

沖縄本島南部では民家にアシャギと云うのがあり客人をもてなす所です
沖縄から奄美・トカラまでつづくこれらの聖屋はただ祭祀場としてばかりでなかったと云われてます

奄美大島龍郷町秋名(あきな)のショッチョガマの行事では山麓に片屋根の臨時小屋をつくって皆で揺り倒しショッチョガマは稲積みのシラに由来してガマは穴の意であると云われてます
与論島のシニグ祭りに立てるシニグ旗は白布を二本下げてありショッチョガマの構えに似てます

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「5日前」
神アサギに神人が集まる
ニードマー
神アサギ
ナハメー
拝礼

「3日前」
5日前と同様に拝礼
ニードマー
神アサギ
ナハメー
拝礼

「8月11日(旧暦7月6日)」
神アサギに神人が集まる
ニードマー
神アサギ
ナハメー
拝礼
神女一人
アサギンシー
拝礼

ユートエ(神人・村人男)
アサギマーに村人が集まる
広げられた網の周囲を6人の男性が持つ
男神のウミシル役がチャギ(細い棒)を持って魚役(子供九人)を追いかけながらアサギマーを右回りに3周する
4周目で網が引き上げられる(昔の追い込み漁を儀礼化したもの)

ヤマシトエ(神人・村人男)
アサギマーの砂場で猪役の男が畑を荒らす所作をする
ニーブ神が槍を持ち犬(子供)を引き連れて猪役の男を追いかける
右回りに3周し4周目で犬役が一斉に猪を追いかける

神女が白の鉢巻をして弓矢を射るが一向に死なない
ニーブ神が最後に槍で突き猪を仕留めて終了

ウシンデーク(村人女)
アサギマー(神女)
ハナガー

「8月12日(旧暦7月7日)」
1日目と同じ所で拝礼
ワカレ
拝礼

奉納角力(村人男)
アサギナー(神女)
ハナガー

ウシンデーク(村人女)
アサギナー(神女)
ハナガー

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