「宇天の黄金軸と宇天軸」


琉球八社の末吉宮には「子(に)ぬ方(ふぁ)入口」と書かれた石碑がありさらに進むと御嶽のある広場がひろがります

広場右手「宇天火ぬ神」御嶽
広場左手「黄金軸」御嶽
さらに稜線に沿って東方へゆくと階段を少し上った所に「宇天軸」の御嶽
そしてさらに進むと「宇天軸御水」の御嶽

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「宇天火ぬ神」

(1)中央碑「聖地国の主」
右から
「国ぬ主」願立ての総取下げ・国が栄えるを司る
「御先天孫子」人類の祖神
「宇天みるく神」裕福を司る
「宇天美女呂神」水子供養
「宇天不動明王」神を守護する
「宇天天の川母神」自然司祭心身浄化
「獅子神」悪風除け動物供養
東側「黄金軸」碑
中央「宇天親加那志」「子ぬ方軸ぬ神加那志」「宇天十二神」
背面「岩隙」が走り「宇天火ぬ神」の聖域は切り立った岩

(2)「黄金軸」右手に洞窟を抱えた聖域
木々の生い茂る小道をさらに稜線にそって東へ進むと「宇天軸」の御嶽

(3)左手の階段を上ると「最高拝所 宇天軸」の碑
さらに下って行き止まりのところの窪地のような場所に「宇天軸御水」の御嶽

三基の碑
「天に地に海に雨水の恵み 地球を潤をし 緑を与える 世界中で命と共に大切な宝 総ゆる命をつなぐ御水神」
「底神(すくしん)ゆ掛きて 宇天貫(うてんぬちゃ)ぁぎる」
「宝玉呉(たからだまくい)ゆる 御水(うびぃ)ゆでむぬ」
「産子達(なしぐわた)や出来(でか)し弥勒世果報(みるくゆがふ)」
「御水神|最高神」
「宇天軸底神弥勒御水」
「宇天軸御水(うびい)」に結ぶ「沖縄御先七御水神(うさちななうびいしん)」

今帰仁御先村代御水
源河御水
伊差川御水
数久田轟
大謝名森川御水
銘苅御水
糸満大渡浜さしちん御水

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「宇天火ぬ神」御嶽

国ぬ主(願立ての総取下げ・国が栄えるを司る)の方で御願解き(ウグヮンブトゥチ)を司ります
琉球の御願解き(ウグヮンブトゥチ)は旧暦の12月24日の祭祀で各家々では火の神(ヒヌカン)を通して「宇天」に一年の報告をします
良いことは通して頂き悪いことは下げて頂くよう報告します
宇天に届けるのは火の神(ヒヌカン)であり宇天との仲介を司る神で三天(天神・地神・龍宮神)とつながる大事な神としてあがめられてます

「国ぬ主」「御先天孫子」「宇天みるく神」「宇天美女呂神」「宇天不動明王」「宇天天の川母神」「獅子神」等を通して願立てことを「宇天火ぬ神」を通してやりとりします

御願解き(ウグヮンブトゥチ)をしなければあらたまる年が良い年であるかどうかにかかわり報告をして一年の願い事の清算をして新たな願立てます
旧暦11月4日にまた「火の神(ヒヌカン)」を迎えます

宇天美女呂神が水子供養を司っていますが「ビジュル」は石などをご神体としたものが多いですがもともとは賓頭盧尊者(びんずるそんしゃ)と云ふれっきとした釈迦の弟子のひとりであり供養を司る宇天美女呂神です

不動明王は密教の根本神である大日如来の化身と見なされていて「宇天みるく神」とあり仏教の弥勒菩薩も琉球ではニライカナイ信仰と習合して海のかなたから五穀豊穣を運んでくる神としてあがめられてます

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「黄金軸」の御嶽は近くにある御神歌
「子(に)ぬ方(ふあ)御座元に 黄金軸立てゝ 寄して来ゆる産子 頭上(ちぢ)ん優て」
子の方=事始め

宇天十二神は仏教の天部の十二神将であり薬師如来を守護する武神でもあり十二支との結びつきも強いです
風水では子宝に関係する方位として北も大事とみなされこの方位の汚れを嫌います
同時に自らの十二支方位の汚れが云われます

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「最高拝所・宇天軸」と云ふ御嶽
宇天」を祀る
御水(うびぃ)にまつわる御嶽「産土の神」
御嶽には本来の琉球古来の信仰に加えて風水や仏教あるいは道教的要素も織り交ぜられた習合体として現在に至ってます
氣の流れ・風の流れ・日当たり・形態・動線・視線、・色彩と云った脈を大事にして保全し育成に最善の氣配りをしてます

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「御嶽の空間」と云ふの空間
神女(ノロ)たちにとって空間はなべて均質ではなくどこかに宇天の中心たる軸があるところを見出していきます
空間の発見は中心点の発見でありその空間を感知できる神女たちにとってまさに実存的な意味を持つ宇天軸=世界軸の発見です
森や樹木の一部・岩・泉・洞窟などの自然物をしるべとはしていてもそれはしるべであって御嶽の聖性のすべてでありません
御嶽の聖性は空間そのものであってそこを貫く宇天軸の認知です
宇天軸によって裂けた空間は未来に対する可能性や希望の中心軸を構築します
そこから世界が構築されていく軸でもあります

仏も神も帰するところは一つ
八百万の神々は様々な仏が化身して現れた権現

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鶴翁和尚と尚泰久の夢に「熊野権現が顕われ霊的・信仰的必然性はふたりの夢枕を通じた権現の体験があったと云われてます
農耕祭祀は聞得大君を中心とした神女組織にゆだね王家の無病息災・防災徐福は真言宗の寺院と併置された熊野権現社により執り行わました

「熊野三所権現ノ神」
伊弉冉尊(イザナミノミコト)
速玉男尊(ハヤタマヲノミコト)
事解男尊(コトサカヲノミコト)

伊弉冉尊は万物を生み出す神・創造神、・海の神・製鉄の神
権現信仰の本地仏は千手観音であり伊弉冉尊はその権現です

速玉男尊・事解男尊の二神は伊弉諾(イザナギ)・伊弉冉(イザナミ)の別離の際伊弉諾の唾から速玉男尊がそれを掃きはらって生まれたのが事解男尊です
二神は魔除や祓いに関わる神とされていて汚れを祓い清める力を付与され生まれた場所はこの世とあの世の境であり黄泉津平坂です

権現思想では速玉男尊の本地仏は薬師如来であり遍照寺の薬師如来ともつながります
事解男尊は阿須賀権現=大威徳明王と云われてます

土祖神(ツチミオヤカミ)は田の神・竈の神・火の神です
澳津彦命(オクツヒコノミコト)・澳津姫命(オクツヒメノミコト)は竈の神・火の神です
産土神(ウブスナノカミ)は生まれた土地を司る神であり人それぞれにつく産土神は異なり宇天親加那志です
地神の荒神(宮の脇の洞窟)は土の神であり火の神であり大地の恵みをもたらすが災害をもたらす神でもあります
陰陽道では土祖神・澳津彦命・澳津姫命の三神を指します

三輪神社・諏訪神社は古来は本殿を持たず御嶽のような祭祀だったと云われてます


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