「十五夜の世界観」


「十五夜」
中国から伝来しましたが十三夜の月見とは日本独特の風習で平安時代に貴族たちが集まって月を見て詩歌を詠んだのが始まりと云われてます
日本では月にウサギが住んでいて餅つきをしているという伝説があります
この話はインドのジャータカ神話にさかのぼり自分のために自ら火の中に飛び込んで食料となったウサギを帝釈天(梵名インドラ/Indra/Jitendra)が哀れんで月にまつったという話がルーツになってます

法隆寺の中宮寺所蔵の天寿国曼茶羅繍帳残欠(国宝)には月が描かれ下左横に兎が両手を上げていて中央に薬壺が描かれてます
推古天皇の30年(662年)には聖徳太子の逝去をしのび橘大女郎がつくらせたと云われていて左上に月が描かれ右に桂樹・中央に薬壺・右に兎が描かれてます
これは古代中国において月で兎が不死の薬を搗くと考えられていたことが日本に伝わって餅を搗くと変化したしたものと云われてます
変化の理由は「満月」を「望月」と云いこれが「餅搗き」と転化した云われてます

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世界各地には月にまつわる多くの神話や伝説があり月の表面の模様も民族や国民性によっていろいな見方をしてます

「日本」餅をつくウサギ
「カナダ・インディアン」バケツを運ぶ少女
「カナダ・インディアン」月にカエル
「北ヨーロッパ」本を読むおばあさん
「南ヨーロッパ」大きなはさみのカニ
「東ヨーロッパ」横向きの女性
「バイキング(北ヨーロッパ)」水をかつぐ男女
「アラビア」ほえているライオン
「ドイツ」薪をかつぐ男

「アフリカ・ホッテントット」
月が使い兎に「月は欠けてもまた満ちるように人間が死んでもまた生き返ることができる」と人間に伝えるように云いました
しかし兎は間違えて「月は欠けてもまた満ちるが人間は死んだら生き返れない」と云ってしまったと伝えられてます
怒った月は兎を棒で叩き兎は爪で月を引っ掻き兎の口が割れているのはこのためで月に黒い字があるのはこのためであると云われてます

中国では「かぐや姫」のことを不老不死の薬を飲んだ後に月で暮らすようになったと云う伝説上の仙女「嫦娥(Chang-O)」と呼び「常羲」とも書かれます

李商隱の漢詩「嫦娥」

雲母屏風燭影深
長河漸落暁星沈
嫦娥応悔偸霊薬
碧海青天夜夜心

「雲母を張り詰めた屏風にはろうそくの影が深々と映り一人寂しい夜を過ごしている」
「何時の間にか夜も白み天の川も傾き明の明星も沈んでしまった」
「このような寂しい夜を過ごしながら月の女神である嫦娥は不老不死の霊薬を盗み去ってしまった事を後悔しているだろう」
「彼女は青い海原にも似た夜空を毎夜さむざむとした気持ちで眺めているのではないだろうか」

神話中の太陽神舜(帝俊)の妻で淮南子(えなんじ)は覧冥訓に「ゲイ(羽+廾)」が仙女の西王母からもらった不死の霊薬を嫦娥が盗み出しその不死の霊薬を持って月世界に逃げて月姫となったと云われている月に住む伝説上の仙女で月では兎になって薬を擣ていると云われてます
さらに天帝の罰を受けたものが一時下界に降りてその期が終わると再び昇天するということから「かぐや姫」説話の元になっていると云われてます
日本には「かぐや姫」の裸体は赤ちゃんのころの裸ぐらいですが中国には妖艶な嫦娥の裸の絵を見つけることができます


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