「三法印|中道」


「三法印(さんぽういん)」
三法印とは印と云う字が示す通り仏教のしるしであると外に宣言する旗のごとくの教えであり仏教の基本的・根本的な法門です
釈尊の悟りの本体が中道でありその中道の素を成すのが三法印です
中道が陽子や中性子と云った原子核を構成する粒子ならば三法印はその陽子や中性子を構成するクォークです

「三法印」三つの要素
1.諸行無常(しょぎょうむじょう)
2.諸法無我(しょほうむが)
3.涅槃寂静(ねはんじゃくじょう)

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1.諸行無常(しょぎょうむじょう)
「諸(もろもろ)の行(物事)は常(つね)では無い」
変化すると云うことです

平家物語「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり」
諸行無常とは三法印から引用されたものです

「変化すると云うことは絶対の真理であるからこの真理を活用しあらゆるものごとをよい方向に変化させていくような前向きな生き方に目覚めよう」
釈尊の本意です
誠に単純明快にして何人も否定しえない真理です

2.諸法無我(しょほうむが)
「諸(もろもろ)の法(あらゆる現象)には我(孤立)は無い」
関連すると云うことです

あらゆる現象(生物・無生物・自然現象)はそれのみで何者にも影響されることなく存在していると云うものは無くすべてはなんらかのつながり・関連をもち・もちつもたれつの状態で存在していると云うことです
あらゆるものごとがつながりをもっているわけであり自分だけが得をしたいとかライバルを蹴落としたいなどと云う考えをもって行動することは結局は自分を傷つけることにつながると云うことであらゆるものごとに感謝と祝福をする心をもって接するならば自分をも他人をもより向上させる行ないになると云うことです

3.涅槃寂静(ねはんじゃくじょう)
涅槃とはサンスクリット語「ニルヴァーナ」を音写したものであり火を吹き消した状態を示し寂は「不動」「静」は静かなことを示してます

涅槃寂静とは真理に合致した完全な調和・安らぎの状態であり諸行無常・諸法無我を積極的に活用してコントロールしきった状態です
涅槃寂静を目指しつつ諸行無常・諸法無我を研鑽実践して常に向上していく状態のことも含んでます

三法印とは誠に根本的かつ基本的な教えであり普遍の真理でありこの真理を知る知らないでは天と地以上の差がでます
諸行無常・諸法無我を無視してなんらかのことがらに固執し変化を嫌い関係性を断ち自己中心的な考えや行動しかしないとしたらそれは一切皆苦(いっさいかいく)でありすべてのことがらが皆苦しみでしかなくなり一切皆苦を三法印に含めて「四法印(しほういん)」とする場合もあります

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「中道(ちゅうどう)」
釈尊が最初に説法されたときの第一声は
「比丘たちよ この世に近づいてはならぬ二つの極端がある 如来はこの二つの極端を捨てて中道を悟ったのである」
と云う言葉だったと云われてます

そして釈尊は続けて次のように説きました
「それならば何をもって中道とするのか それはすなわち八つの正しい道である 正見・正思・正語・正行・正命・正精進・正念・正定である これが如来の悟った中道であってすべての衆生に正しい智慧を起こさせ寂静の境地に至らしめ涅槃へ導くものである」
この八つの道「八正道」と云います

苦と楽の極端がありどちらも認めつつどちらにも偏らないず差別と平等があるが同様にどちらも認めつつどちらにも偏らない真実の道理を中道と云うと古来より解釈されています
真理に合った調和であり○○主義といろいろ云われますがその「なんとか主義」と云った時点でそれは中道ではないと示唆しているのが中道の本意であり儒教の「中庸」とほぼ同じです
中庸は両極端に偏らず両極端を超越した概念であり思想的・道徳的な印象が濃く中道は両極端を認めつつ極端と極端はじつはイコールであると云う見方にまで積極的に発展させることができてより実践的であり般若心経「色即是空・空即是色」と云う概念です
カビや細菌は食物を腐らせたり病氣を引き起こしたりする有害な生物であるが一方では生命が終えた動植物を土に帰してわれわれの生活環境を美しくしあるいはそれらを肥料に変えて新しい生命を育んでくれるありがたいものであると見ることができます
人間には煩悩と云う我欲の心があり一種のカビや細菌のようなものであるがその煩悩があるからこそいい意味での競争心や向上心が芽生え今日まで高度な文化を発展させてきたのであると見ることができます


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