「人(霊止)還りの道」656編


アゝお前はどうしても地獄行きだなア
可哀さうだけれど
自分が造つた地獄だから
アゝ仕方がないわ

成るほど
私は仰せの如くよからぬ事を致して来ました
しかしながらコレも不知不識の過ちでございますから
何卒許していただいきたうございます
神様は愛を以て御本体となさるぢやありませぬか
どこまでも悪人を悪人として罰せず
地獄の苦しみを課せず
天国に救つて下さるが神様だと思ひます
悪人を罰するのなら
それは決して愛とは申されますまい
愛の欠けた神はもはや神ではありますまい

お前は直ちに地獄へ行くべきものだが
今ここでエンゼルがお説教をなさるから
それに依つて悔い改め
エンゼルのお言葉が耳に入り
心に浸潤したならば屹度天国へ救はれるだらう
しかしながら
お前の造つた悪業では
エンゼルのお言葉は耳に入るまい
人間が霊肉脱離して霊界に来たり
八衢の関所を越えて伊吹戸主神の館に導き入れられた時には
エンゼルが冥官の調べる以前に一応接見して
大神様や高天原および天人的生涯の事をお知らせになり
諸々の善や
真実を教へて下さるやうになつてゐる
しかしながら
お前の精霊が世に在つた時に
神はきつと八衢において善悪の教をなし
その心の向けやうによつて或は天国へ
あるひは地獄へ自ら行くといふことは
生前より既に承知しながらも心の中にこれを否んだり
あるひはこれを軽く見てゐたから
どうしてもエンゼルの言葉を苦しくて聞くことは出来まい
エンゼルのお面は怖ろしくなり胸は痛み
居たたまらず悦んで自分の向かふ地獄へ自ら飛び込むであらう
神は決して世界の人間の精霊を
一人も地獄へ墜とさうとはお考へなさるのではない
その人が自ら神様に背を向け
光に反き地獄に向かふのである
その地獄はお前が現世にをつた時すでに和合したところのもので
悪と虚偽とを愛する心の集まり場所である
大神様はエンゼルの手を経たり
かつ高天原の内流に依つて
各精霊を自分の方へ引寄せむと遊ばすけれども
素より悪と虚偽とに染み切つたお前たちの精霊は
仁慈無限の神様のお取計らひを忌み嫌ひ
力かぎり之に抵抗し
自分の方から神様を振り棄て離れ行くものである
自分が所有するところの悪と虚偽は
鉄の鎖をもつて地獄へ自ら引入るるが如きものである
謂はばお前たちが自由の意志をもつて自ら地獄へ堕落するものだから
神様はこれを見て愛と善と真との力を与へ
一人も地獄へ墜とそまいと焦つてござるのだ
どうぢや
これからエンゼルのお話を聞いて
神様に反いた悪と虚偽とをスツカリと払拭し
天国の生涯を送る氣はないか

ハイ
ともかく人間は意志の自由を束縛されるぐらゐ苦しい事はございませぬ
天国へ行つて自分の意志に合はぬ苦しい生活をするよりも
一層のこと地獄へ行つて力一杯活動して見たうございます

ウン
さうだらう
お前はどうしても地獄代物だ
おのおの所主の愛によつて精霊の籍が定まるものだから
どうしても助けやうがないワ
たとへ肉体は亡ぶるとも
人間の本体たる精霊は意志想念を継続してゐるなり
また生前と同様の肉体を保つてゐるのだから
合点のゆかぬのは無理もない
やがて誰かが迎へに来るだらう
モシ迎へに来なかつたならば
お前の好きな地獄へ行くだらう

・・・「人(霊止)還りの道」657編へつづく


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