「人(霊止)還りの道」190編



速須佐之男命
その老夫に
是汝の女ならば
吾に奉らむやと詔りたまふに
恐けれど御名を覚らずと答白せば
ここに吾は天照大御神の伊呂勢なり
故今天より降り坐つと答へたまひき
爾に足名椎・手名椎神
然坐さば恐し立奉らむと白しき

ここに天より降りたまへる須佐之男命は老夫(オキナ)なる国常立尊の神霊に対したまひて
「これは汝の守護し愛育するところの至純至醇の神の御子たる優しき人民であるなれば吾にこの女(ムスメ)のごとき可憐なる万民の救済を一任せずや」
と御尋ねになつた

そこで老夫は
「実に恐縮のいたりではありますが貴方は如何なる地位と御職掌の在す神でゐらせらるるや」
「御地位と御職名とを覚らない以上は御一任することは出来ませぬ」
と白したまひた

須佐之男命は
「至極もつともなる御尋ねである」
「さらば吾が名を申し上げらむ」
「吾は天津高御座に鎮まり坐ます掛卷も天照大御神の同母弟であつて大海原を知食すべき職掌である」
「されば今世界の目下の惨状を黙視するに忍びず万類救護のために地上に降りきたのである」
「ゆゑに国津神たる汝の治むる万類万民を救はむがために吾に其の職掌を一任されよ」
と仰せられた

老夫は
「然らば汝とともに八岐の大蛇の害を除いて天下を安国と平けく進め開かむ」
「さやうに至尊の神様に坐しますならば吾が女(ムスメ)なる可憐なる人民を貴神に御預け申す」
と仰せられた

その老夫(オキナ)
艮の金神(国常立尊)の神霊に対する御言の意です

足名椎(アシナヅチ)・手名椎神(テナヅチノカミ)
肉体は変性男子であり霊魂は国常立尊の意です

・・・「人(霊止)還りの道」191編へつづく

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