「人(霊止)還りの道」165編


是に天照大御神
速須佐之男命に告り給はく
これによりて言さば自ら我勝ぬと言ひて
勝さびに天照大御神の営田の畔離ち
その溝埋め
亦其の大嘗聞し看す殿に屎まり散らしき
天照大御神
忌服屋に坐まして
神御衣織らしめ給ふときに
其の服屋の頂を穿ちて
天の斑馬を逆剥ぎに剥ぎて墜し入るるときに
天の御衣織女
見驚きて梭の陰土を衝きて死せき

天照大御神は須佐之男命へ
「あとから生れたところの五柱の神はわしのもってゐる珠から出て来たものであるから自分の子である」
「それから先刻生れた姫御児はその種が汝が魂の十拳の剣から出たのだからこれは汝の子である」
とおっしゃりました

これにより双方の身魂の立て分けが出来ました
天照大御神は変性男子で須佐之男命は変性女子であることが明らかになりました

須佐之男命は天照大御神へ
「姉神はいままで私の心を疑うてござったがこれで私の清明潔白なことは証拠立てられた」
「私の心の綺麗なことは私の魂から生れた手弱女によって解りませう」
「あの弱々しい女子では戦をすることは出来ますまい」
「かう考へたならば最前あなたは私が高天原を奪りに来たらうとおほせられたがあれは間違ひでせう」
「私の言ふことが本当でせう」
とおっしゃりました

この時に須佐之男命にもなほたくさんの臣下がありました
そしてここに須佐之男命に反対するものと味方するものとが出来て迷ひが起りました
それは須佐之男命がお勝になって増長なさったと云ふよりも須佐之男命の綺麗な心はわかったはずであるにもなほも須佐之男命が悪いと天照大御神がおほせになるのは心地が悪い不快であると云ふてついには自暴自棄におちいりやけくそを起した結果が田の畔をこはしたり溝を埋めたり御食事をなさるところへ糞をやり散らかていろいろ乱暴のあらむかぎりを須佐之男命に味方する系統の者がおこないました

天照大御神はこの状態を御覧になり
「弟の須佐之男命は決してあの多量の糞をまいたりするはずがない」
「酒に酔って何か吐いたのであろう」
「いらぬ畔や溝をつぶしてたくさん米が出来るようにするためだろう」
とおっしゃられました

畔を離ちたり溝を埋めるのはちょうど今で云ふところの耕地整理のやうなものであり天照大御神はこれ等の状態をご覧になり直日に見直し詔り直して一切のことをすべて善意に御解釈されて詔り直し給ひました
しかし天照大御神も善意に解してをられましたけれども御神徳を悟らぬ神等の乱暴はいよいよ長じてやり方があまりにひどくなり八百万神々がどうしてもお鎮まりにならず世の中が大騒ぎになりました
そしてあちらでもこちらでも暴動が起り無茶苦茶な有様になりました

機を織る(ハタヲオル)
世界の経綸の意であり経と緯の仕組の意です

するとこれ等の暴動により世界の経綸をさまたげる事件が起りました
その事件とは天の斑馬(アメノフチコマ)である暴れ馬の皮を逆はぎにして上からどっと放し機を織ってゐた稚比売の命(ワカヒメノミコト)は大変に驚きその途端に梭(ヲサ)の秀処(ホト)を刺し亡くなってしまい大変な騒動となりました

今まで耐へにこらへておいでになった天照大御神はあまりのことに驚きかつお怒り遊ばしてこれではもうたまらぬと云ふので天の岩屋戸を建ててすぐさまその中におはいりになり戸を堅くとざしてお籠りになってしまいました

この天の岩屋戸への籠りとは現代でたとへますと国は治まらないからと云って辞職してしまふ意です
一国にしても一市にしても主宰者がをらぬでは外の者はどうするこも出来ない意です

何事も善い方に解してゆけば波瀾は少ないものです

・・・「人(霊止)還りの道」166編へつづく


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