「人(霊止)還りの道」617編


トンチントントン
チンチントントン
チントン
チントン
チンチントン
夕日が赤い横町に
飴屋のお爺サン鉦ならす
大きい子供に小さな子供
一銭出しては飴お呉れ
二銭出しては飴お呉れ
お爺サン両手が巧みに動く
金魚が一つ兎が一つ
も一つ目には日がくれた
飴屋のお爺サン鉦ならす

子供が沢山に群がつて飴屋の後ろから跟いて来る

トンチントントン
チンチントントン
チントン
チントン
チンチントン
飴の中からお多やんエ
お多やんが嫌なら金時だ
金時嫌なら達磨さま
兎でも餅つく
お猿でも
十五のお月さんの餅つきに
よう似た飴屋のお爺サンよ
こりやこりや其処らの子供たち
飴が欲しけりや幾何でもやらう
しかしお金と引きかへぢや
地獄の沙汰でも金次第
お金が無ければ甘い汁
どうしてもかうしても吸はりやせぬ
お母の乳よりお砂糖より
もつと甘いのはこの飴ぢや
あめが下には他人といふことは
無いものぞやと三五の教の
神様が言はしやつたけれど
何ほどあめの下ぢやとて
金が無ければ他人ぢやぞ
金が敵の世の中だ
この爺サンが今打つ鉦は
ミロク三会の明けの鐘
金の無い奴ア近寄るな
トンチントントン
チンチントントン
チントン
チントン
チンチントントン

一生懸命に子供を相手に暴儲けをやつてゐる

・・・「人(霊止)還りの道」618編へつづく


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