「人(霊止)還りの道」546編


現界の聖地と云はれる最上等の部分に属する者の心性を霊眼すなはち内的観察によつて見る時はまだ高天原の消息にも詳ならずその自愛および世間愛といへどもまだ徹底せず高天原の天人の存在を半信半疑の態度をもつて批判しあるひは死後の生涯などについて語るともただ真理に明き哲人と世の中に見られむがために真実にわが心に摂受せざるところをよく知れるがごとくに語り伝ふるくらゐが上等の部分である

しかして現界の最上等の部分に属する者の口には極めて立派なことをいつてもその手足を動かし額に汗しもつて大神に対する真心を実行せない者が大多数である

このごとき者は大神の教を伝へまたは大神に奉仕する祭官などは俗事に鞅掌しあるひは田園を耕し肥料などの汚穢物を手にするはいはゆる大神を汚すものと誤解してゐる八衢人間やあるひは怠惰のため筋肉労働を厭うて神司または祭官などの美名にかくるる横着者である

これらはいづれも大神の前にあつては高天原の天人の一人をも霊的に認むることなくまた体的にも感ずる能はずつひには神仏を種にして自利を貪る地獄道の餓鬼となつてゐる者である

かくのごとき心性をもつて神の教を説き神に近く奉仕するは全く神を冒涜する罪人である

・・・「人(霊止)還りの道」547編へつづく


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