「人(霊止)還りの道」507編


神諭の各言句の中に人(霊止)をして内的証覚に進むべき事項を含蓄せしめある所以は神格に充たされたる高天原の天人すはなち本守護神の言語は情動と相一致し一々その言語は概念と一致するものである

また高天原の天人の語字はその想念中に包含する事物の直接いかんによつて無窮に転変するものである
なほまた内辺の天人は言者の音声および言ふところの僅少なる語字によつてその相手の一生を洞察し知悉し得るもである
何となれば高天原の天人はその語字の中に含蓄する諸概念によつて音声の各種各様に変化する状態を察しこれによつてその相手の主とするところの愛と信および智慧証覚のいかなるものなるかを知るものである

現界人でも少しく智慧あり証覚あり公平無私なる者にいたつてはその籍を生きながら高天原の天人の団体においてゐるものであるから対者の一言一句の中に包める意義によつてその人の一生の運命を識別し得るものである

人間の想念および情動はその声音に現はれ皮膚に現はれいかにしても霊的智者賢者の前にはこれを秘することは出来ないものである
それはこの一言は愛を含むとかこの一句は親なりとかかの一句は勇とかこの一句は智とかすべて一言一句の際にも顕現出没していかなる聖者といへども賢人といへども心中の思ひを智慧証覚者の前には隠すことは出来ない

これすなはち神権のいかにしても掩ふべからずの所以である

・・・「人(霊止)還りの道」508編へつづく


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