「人(霊止)還りの道」474編


二人は案内されて奥の間に進むと「真善美」といふ額がかけられそして床の間には七宝をもつて欄間が飾られ玻璃・水晶の茶器などがキチンと行儀よく配置され珊瑚珠の火鉢に金瓶がかけられてある
ここは第二天国においてももつとも証覚の秀れたる珍彦・珍姫の夫婦の天人の団体のお社でありその面貌や衣服は特に他の天人に比して秀れてゐる

モシ珍彦様
この団体の天人は
いづれも若い方ばかりですな
そしてどのお方の顔を見ても
本当に能く似てゐるぢやありませぬか

左様です
面貌は心の鏡でございますから
愛の善に充ちた者同士
同氣相求めて群居してゐるのですから
内分の同じき者は
従つて外分も相似るものでございます
それゆゑ
高天原の団体にはあまり変はつた者がございませぬ
心が一つですから
ヤハリ面貌も姿も同じ型に出来てをります

なるほど
それで分りました
しかしながら
子供は沢山あるやうですが
三十路以上の面貌をした老人は
ねつから見当りませぬが
高天原の養老院にでも御収容になつてゐるのですか

人の心霊(精霊)は不老不死ですよ
天人だとて人間の向上発達したものですから
人間の心は
男ならば三十才
女ならば二十才
くらゐで
たいてい完全に成就するでせう
しかして
たとへ肉体は老衰しても
その心はどこまでも弱りますまい
いなますます的確明瞭になるものでせう
高天原はすべて想念の世界で
すべて事物が霊的でございますから
現界において
なにほど老人であつたところが
高天原の住民となれば
あの通り
男子は三十才
女子は二十才
くらゐな面貌や肉付きをしてゐるのです
それだから高天原にては不老不死といつて
いまはしい老病生死の苦は絶対にありませぬ

なるほど
感心いたしました
われわれはたうてい容易に
肉体を脱離したところで
高天原の住民になるのは六ケしいものですなア
いつまでも中有界(精霊界)に迷ふ八衢人間でせう
実にあなた方の光明に照らされて
何とも慚愧にたへませぬ

イヤ決して御心配は要りませぬ
あなたはキツとある時機が到来して
肉体を脱離したまうた時は
立派な高天原の神司にお成りなさいますよ
いかなる水晶の水も
氷とならば忽ち不透明となります
あなたの今日の情態はすなはちその氷です
一だび光熱に会うて
元の水に復れば
依然として水晶の清水です
肉体のある間は
なにほど善人だといつても
証覚が強いといつても
肉体といふ悪分子に遮られますから
これは止むを得ませぬ
しかし肉体の保護の上において
少々の悪も必要であります
精霊も人間も
ヤハリこの体悪のために
現界においては生命を保持し得るのですからなア

ヤ有難う
その御説明によつて
私もやや安心をいたしました
アゝ大神様
珍彦様の口を通して
尊き教を垂れさせたまひ
実に感謝にたへませぬ
あゝ惟神霊幸はへませ

・・・「人(霊止)還りの道」475編へつづく


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