「人(霊止)還りの道」421編


斎苑の神風しとやかに
世人の心に積もりたる
塵や芥を払ひつつ
平和の花園たちまちに
神の館に開けにけり

八十の曲津の醜魂に
とらはれ苦しむ枉人も
やうやく眠りの夢覚めて
誠の神の恩恵を
心の底より摂受して
勇みの声は天に充ち
地上も揺るぐばかりなり

三五の教に仕へたる
清き司は身を清め
心を浄め天地の
誠の神と祀り替へ
歌ひ歌ひて進みゆく

一体この戦はどうなるだらうかな

どうなるつて
勝敗の数は正に歴然たるものだ
衆寡敵せず
窮鼠猫を噛む
といふことがあるだろう
衆はいはゆる寡に敵することが出来ないのだ
いよいよとなれば鼠が猫を噛むやうなものだ
いよいよ真剣となつた時にや
どうしても少人数の方が
心が一致して大勝利を得るものだよ

それだつて衆寡敵せずとは
多勢に一人とは敵はぬといふことだ
多勢と少人数とは
数において益において
すべての点において敵はないものだ
強いものが勝ち
弱いものは負けるのは天地の道理だ
それだから衆寡敵せずといふのだ
貴様の解釈は矛盾してるぢやないか

衆寡敵せずといふのは
衆が寡に敵せずといふのだ
寡が衆に敵せぬ時は
寡衆に敵せずといふのだ
しかし
あまり寡衆に敵せずといふことは聞いたことがない
その証拠にこの戦ひを考へても分かるぢやないか
敵はわづかに四人
しかも武器を持つてゐない敵に対し
数百の勇士がもろくも潰走したぢやないか
これが衆寡敵せずの実例だ

夜も大分に更けたし
寒うはあるし
火を焚けば軍律上敵に所在を知られるとかいつて八かましいなり
本当に因果な商売だな

・・・「人(霊止)還りの道」422編へつづく


関連記事一覧


無料メルマガ

お名前

メールアドレス


(ドメイン satose.jp 受信設定)

スポンサーリンク

Amazon

楽天市場

Y!ショッピング

7net

ブログポリシー

鈴木慧星の名称およびブログの全部または一部をリンク・複製・引用・転用・転載・改変・アップロード・掲示・送信・頒布・販売・出版等を一切禁止します

ソーシャル・ネットワーキング・サービスの利用規約ならびにソーシャルメディアに関するポリシーおよびルールとマナーに違反する行為等を一切禁止します