「人(霊止)還りの道」401編


皆さま
私は酔どれの□公といはれ
△△△教の信者でございました
そしたところ
呑めや騒げよ一寸先は暗よ
といふおつな教でげす

ずゐぶん朝から晩まで
デツカンシヨデツカンシヨで
山を呑み
先祖ゆづりの田畑を呑み
家を呑み
倉を呑み
何もかもスツカリコンと
未練の残らぬやうに
胃の腑のタンクに
格納してしまつたのです

あまり酒を呑むので
女房は子供をつれて
親の里へ帰り
酔どれの我輩も独身の淋しさ
フトしたことから
人にさそはれて
〇〇〇〇教に入信いたしました

〇〇〇〇教は
誠に行ひのよい教で
天下太平
上下一致
争ひもなく
恨みもなく
また教祖様はお酒が好きださうだが
少しも辛抱しておあがり遊ばさず
自分の口へ入れても
皆神様がおあがりになり
自分は一滴もおあがりにならぬもの
と聞いてゐました

そしたところが豈はからぬや
朝から晩まで神様を出汁に
ズブ六に酔ふてござるといふ事です
子供は正直だから
滅多に間違ひはありますまい
エゝ馬鹿らしい
今までだまされてをつた
と思へば腹が立ちますわ

我輩は別に
人間を信仰してるのではないから
神様を信じてをればよい
といふやうなものの
神のお取次たる教祖
その他の幹部の役員が
朝から晩まで
人の膏血を絞つて
酒にくらひ酔つてゐるとは
誠に怪しからぬではござらぬか
これでもあなた方は
この教を信仰いたしますか
口ではなにほど立派なことをいつても
行ひの出来ぬ先生を手本とすれば
ヤツパリ品行が悪ふなります

あなた方も
大切な息子や娘をお持ちでせうが
こんなこと教へられうものなら
その害の及ぶところ
一家は申すに及ばず
天下の害毒になりますよ

飲めよ騒げよ一寸先は暗よ
暗の後には月は出る
つきはつきぢやが酒づきぢや
チヨビチヨビ飲むのは邪魔くさい
土瓶の口からデツカンシヨ
胃の腑のタンクへ直輸入
ただちに雪隠へ御売り
面白うなつておいでたな
酒は酒屋によい茶は茶屋に
若いナイスはこの館
お酒の御用なら何時までも
天地の神はいふもさら
八岐大蛇や醜狐
鬼でも狐でも狸でも
何でもかまはぬやつて来い
お前の代りに俺が飲む
たとへ狐が飲んだとて
やつぱり俺が喉通る
その時や俺も甘いぞや
デツカンシヨデツカンシヨ

それ
千両だ
たしかに受取れ

ハイ
有難う
万古末代
あんたの御恩は忘れませぬ
そして〇〇〇〇教のことは
只今かぎり忘れます

・・・「人(霊止)還りの道」402編へつづく


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