「人(霊止)還りの道」391編


老樹鬱蒼たる河鹿山の南麓山口の森は昼なほ暗き森がありここには古き社殿の跡が礎石ばかりが残つてゐる
その昔は山神の祠といつて大山祇神が祀られてあつた
この古き社殿は自然の風雨に晒らされ荒廃に任され乞食の焚き火のために祝融子の災にかかりしまま再建するの機会もなくまた熱心なる信仰者もなく憐れ果かなき残骸を止めてゐた
それゆゑにこの森は何神の祀られありしやを知る者はほとンどなかつた

しかしながらこの河鹿山の南麓山口の森は相当に広く足を踏み入れた者はない
もし誤つて森林深く進み入りし者は再び帰り来ることなきをもつてその一名を魔の森とも称へてゐた
何でも巨大なる蛇潜みをりて人を呑むとさへ称へられ人々に恐れられてゐた

河鹿峠の森の祠は大自在天を祀つたものであるがいつとはなしに山神の祠と称へらるるやうになつた
それはこの河鹿山の南麓山口の山神の祠と河鹿峠の森の祠が混同されてしまつたのである

すべて古き神社の祭神の不明になるのはこの様な理由に依るものが甚だ多いやうである

烏羽玉の
暗打ち払ふ
吾なるぞ
御空を晴らせ
天津神たち

面影も
見分けかねたる
暗の森を
晴らさせ玉へ
天地の神

恭しく柏手をなし
臍下丹田に水火(イキ)をつめ
無我無心の境に入つて
音吐朗々と天津祝詞を奏上す

初に道(コトバ)あり
道(コトバ)は神也
神は道(コトバ)と共にあり
万の物
之に依つて造らる

道(コトバ)は
万物の根元なり造物主なり

・・・「人(霊止)還りの道」392編へつづく


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