「人(霊止)還りの道」389編


ヤアこいつは困つた
たうたう瘧(オコリ)に襲はれやがつたなア
コレコレ
どうしたらよろしからう

困つた事になつたものだ
瘧をおとすには病人の頭へ擂鉢をかぶせ
艾を一つかみその上にのせて灸を据ゑると
すぐ落ちるのだけれど
擂鉢もなし
艾もなし
困つたものだ

一体
瘧といふのは何神の仕業でせうかなア

瘧は皆
死霊の業だ
谷川へ陥つたり
池や沼に落ち込んだ奴の亡霊が憑依するのだ
硫黄温泉でもあれば
そこへ突込んでやれば
すぐ退散するのだけれど
困つたところで瘧をふるつたものだわい

オゝ俺は決して死霊ではないぞ
瘧でもないぞ
大黒主に仕へ奉る八岐大蛇の片割れだ
汝ら不届者奴

あんな事をいひますわ
これでは温泉も駄目でせう
何とか工夫はありますまいかな

サアこれから鎮魂をもつて
悪魔を見事退散さしてみませう

どうぞ宜しう願ひます

惟神霊幸倍坐世を十回ばかり唱へた後にポンポンと手を拍ち天津祝詞を奏上し終つて天の数歌を二三回唱ひ上げた
すると大蛇の憑霊は天の数歌に怯ぢ恐れ身魂から逃げ去つてしまつた

ヤア苦しい事だつた
やうマア助けて下さつた
何とマア
よく利きますねえ

マア何より結構でした
これは重要なる讃美歌で
天の数歌といひます
皆さまもこれから間があれば
この天の数歌を唱ひなさい

神変不可思議の鎮魂と
一二三ツ四ツ五ツ六ツ
七八ツ九ツ十百千
万の曲を払はむと
声も涼しく天の
数歌をうたひあげ
雄建びませば悪神は
その神力に怯ぢ恐れ
雲を霞と逃げよつた
神の恵は目のあたり

なにほど人が偉いとて
蠅一匹の寿命さへ
一秒時間延ばすこと
出来ないやうな身をもつて
神に刃向かひなるものか
思へば思へば人間は
神の力に比ぶれば
塵か芥のごときもの
もうこれからは神様に
体も魂も打ち任せ
一心不乱に善道を
進んで道の御ために
力かぎりに尽さうか
アゝ勇ましし勇ましし
いかに小さい信仰も
積れば遂に山となる

山より高く海よりも
深き尊き神の恩
報いまつらでおくべきか
此世ばかりか神界へ
国替へしても神様が
やはり構うて下される
真の親は神様だ
恋し親に死別れ
今まで悔んでゐたけれど
それは此世の親様だ
万劫末代変らない
吾が身を救ふ親様は
神様よりは外にない
思へば思へば有難や

朝日は照るとも曇るとも
月は盈つとも虧くるとも
たとへ大地は沈むとも
神に任せたその上は
如何なる事か恐れむや
地震・雷・火の車
大洪水の来たるとも
一旦覚悟をした上は
誠の神の立てませる
三五の教の御道は
決して決して捨てはせぬ
あゝ惟神・惟神
御霊幸はへましませよ

・・・「人(霊止)還りの道」390編へつづく


関連記事一覧


無料メルマガ

お名前

メールアドレス


(ドメイン satose.jp 受信設定)

スポンサーリンク

Amazon

楽天市場

Y!ショッピング

Y!トラベル

ブログポリシー

鈴木慧星の名称およびブログの全部または一部をリンク・複製・引用・転用・転載・改変・アップロード・掲示・送信・頒布・販売・出版等を一切禁止します

ソーシャル・ネットワーキング・サービスの利用規約ならびにソーシャルメディアに関するポリシーおよびルールとマナーに違反する行為等を一切禁止します