「人(霊止)還りの道」384編


何と佳い風景ぢやありませぬか
あれを御覧なさいませ
広大なる原野の果てに
白雲の衣を被つて
頭をチヨツクリと出してるあの高山は
何ともいへぬ正しい姿ぢやありませぬか
八合目以下は錦の衣に包まれ
頭の上は常磐木が鬱蒼と生え茂り
腰のあたりに白雲の帯を引締めてゐる光景といつたら
何ともいへない床しさ
いな
眺めですなア
かう四方を見はらした山の上に立つてゐると
何だか第一天国へでも登りつめたやうな氣分が漂ふぢやありませぬか
願はくは
いつまでも斯様な崇高な景色を眺めて
ここに千年も万年も粘着してをりたいものですなア

さうだ
お前のいふ通り
雄大な景色だなア
佐保姫もこれだけの錦を
広大無辺の原野に一時に織りなすといふのは
よほど骨の折れることだらう
これを思へば天然力いな神の力は偉大なものだ
造化の妙機活動に比ぶれば
実に人間の活動は九牛の一毛にも足らないやうな感じがして
実に神様へ対してお恥づかしいやうだ
アゝかかる美はしき地上の天国に
晏如として生を送らしていただく人(霊止)は神の子は何たる幸福なことであらう
神の造られし山河原野は
人間のやうに別に朝から晩まで喧しく言問ひせなくても
花の咲く時分には一切平等に花を咲かし
実を結ぶ時には統一的に実を結ぶ
実に神の力は絶大なものだ

実にはればれとした光景ですなア
天か地か
地か天か
ほとんど判別がつかないやうな極楽の光景ぢやありませぬか
この無限絶大なる世界に生を稟け
自然の天恵を十二分に楽しみ
自由自在に一切万物を左右し得る権能を与へられならが
小さい欲に捉はれて屋敷の境を争うたり
田畑の畦を取り合ひしたりしてゐる人間の心が分からぬぢやありませぬか
今となつてこの景色を見るにつけ
神様のお力の偉大なるに驚きました
ヤツパリ人間は
低い所に齷齪して世間を見ずに暮してると
自然氣が小さくなり
小利小欲に捉はれて
みづから苦悩の種を蒔くやうになるものですなア
あゝ惟神霊幸倍坐世

見わたせば
山野の木々は
枯れはてて
錦のやうに
見えにけるかな

・・・「人(霊止)還りの道」385編へつづく


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