「人(霊止)還りの道」351編


<大祓祝詞|解-5>

如此出でば
天津宮言以て
天津金木を
本打切末打断て
千座の置座に置足はして
天津菅曾を
本苅絶末苅切て
八針に取裂きて
天津祝詞の太祝詞
言を宣れ
如此宣らば
天津神は
天の磐戸を推披きて
天の八重雲を
伊頭の千別に
千別きて所聞召む
国津神は
高山の末
短山の末に
登り坐て
高山の伊保理
短山の伊保理
を掻分けて
所聞召む

<大意>
天津罪・国津罪の続発は悲しむべき不祥事ではあるが出来た上は致しかたがない
よく治乱興廃・得失存亡の理を明らかにしそして整理修祓の法を講ぜねばならぬ
世界主宰の大君としては天津金木を運用して宇内の現勢を察知しそして正しき言霊を活用して天津祝詞を天津神と国津神とに宣り伝へてその活動を促すべきである
これが根本の祭事であると同時にまた根本の政事であつて祭と政とは決して別途に出づるものではない
さうすると天津神も国津神もよくこれに応じて威力を発揮せられる
罪穢(メグリ)の甚い所にはそれぞれの懲罰(ミセシメ)がある
地震・雷・火の雨降らして体主霊従をつぶす
これらはすべて神力の発動ともなるのである

+++

天津宮言(アマツミヤコト)
宮言とはミヤビノコトバであり正しき言霊の意です

宇宙の経綸とは言霊の力によりて行はります
わが天孫民族なる日本人とは世界の経綸を行ひ天下を太平に治むべき重大なる使命を帯びてゐます
しかるに現在はその肝腎の日本人が霊主体従の天則を誤り天津罪・国津罪の数々の罪を重ねてその結果において世界の大擾乱を来たしてゐます
これを修祓し整理するの途とは言霊を正して大宇宙と同化するが根本です

人(霊止)に還るにはまづ第一に肚の内部から芥塵(ゴモク)を一掃し心身ともに浄化して常に善言美詞のみを発するやうにせねばなりません
悪声を放ち蔭口をきき又は追従軽薄を並べるやうな人間(ジンカン)ではそれだけでその人格の下劣邪悪なことが分かります
日夕祝詞を奏上しても肝要至極の点がさつぱり実行出来ぬでは仕方がありません
お互いに反省の上にも反省を加へねばならぬことです

天津金木(アマツカナギ)
神算木(カナギ)であり周易の算木に相当するより以上に神聖であり正確です
本来は長さ二尺の四寸角の檜材でありますが運用の便宜上その長さ二寸の四分角に縮製されてます
その数三十二本を並べて十六結を作製しその象を観て天地の経綸や人道政事一切の得失興廃等を察します
用ゐるときは宇内統治の主が大事に際して運用すべきものであり普通人民がやたらに苦凶禍福なとを卜するに使用すべきではありません
無意無心の器物を用ゐて神勅を受くるのであるからややもすれば肉体心の加味し勝ちな普通の神憑りよりも一倍正確な事だと云ふことは言ふまでもありません

本打切末打断(オモトウチキリスエウチタチ)
神算木を直方形に作製する仕方を述べた事の意です

千座の置座(チクラノオキクラ)
無数の神算木台に後からズンズン置き並べる事の意です

天津菅曾(アマツスガソ)
周易の筮竹(ゼイチク)に相当します
菅曾とは俗称ミソハギと称する灌木の茎細長にして三四尺に達したものを本と末とを切り揃へて使用します
その数は七十五本であり七十五声を代表してゐます
その長さは一尺乃至一尺二寸です

八針に取裂き(ヤハリニトリサキ)
天津菅曾の運用法とは先づ総数七十五本を二分しそれから八本づつ取り減らしその残数によりて神算木を配列する事の意です

天津祝詞の太祝詞(アマツノリトノフトノリト)
御禊祓の祝詞の事でありここで正式に奏上する場合には天津祝詞を奏上する事の意です
天津祝詞とは天地間一切の大修祓を天神地祇に向かつて命ぜらるる重大な祝詞です
太(フト)とは美称であり繰返して天津祝詞を称へた事の意です

宣れ(ノレ)
神に向かつて願事を奏上する事の意です

天の磐戸(アマノイハト)
天津神のまします宮門から御出動する意にて人格的に写し出せる意です

国津神(クニツカミ)
地の神界に属する神々のおよび霊魂の神をもつて成立する意です
各自の霊的階級に応じて大小高下それぞれの分胆権限を有します

末(スエ)
頂上の意です

伊保理(イホリ)
隠棲の意であり隠れたるの意です
伊保理のイホやいぶかしのイブや烟などのイブるもすべて通音であり同意です

・・・「人(霊止)還りの道」352編へつづく


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