「人(霊止)還りの道」339編


八岐大蛇や醜狐
曲鬼深女の蔓延れる
暗黒無道の世の中は
仁義道徳影もなく
常世の闇の如くなり

人の心は日に荒び
世道は月に頽廃し
親子疎んじ睨み合ひ
兄弟たがひに相鬩ぎ
親戚争ひ相離れ
朋友信を忘却し
たがひに悪罵嘲笑し
上下は常に反目し
意志の疎隔は恐ろしく
紛擾絶ゆるひまもなく
資本家労働者相対し
農工商工は振起せず
不景氣風は吹きまくり
官民たがひに卑しみて
政令全く行へず
主撲疎遠に墜りて
国家社会は刻々に
危機に瀕しつ諸々の
譎詐の曲業時を得て
暴戻盛んに行はる

忠誠の人士は足曳きの
山に隠ろひ野に潜み
頭をもたぐる時を得ず
奸邪は天下に跳梁し
誠の神は世に出でず
乱れ切つたる娑婆世界
挽回すべき由もなし

医学衛生完備して
悪疫ますます蔓延し
交通機関は完備して
有無通ずるの途もなし
国家の富力増進し
しかして飢餓は人々の
頭に刻々迫り来る
法警なるに従ひて
殺傷しきりに行はれ
生産ますます夥多にして
物価は時々に凋落し
輸入超過の惨状は
全くその度を失ひぬ

国庫やうやく窮乏し
兌換借款たうたうと
経済界を危ふくし
国防なるに従ひて
国辱しきりに興るあり

高貴は俗に親しみて
卑賤はますます僣上す
富豪階級は押なべて
みな文弱に流落し
淫酒の慾を漁りつつ
日に夜に社会を汚しゆく
貧弱いよいよ窮乏し
怨嗟の声はいや高し

都会に住める人々は
安逸快楽に馴れ染まり
奢侈限りなく増長す
田舎は都会の風に染み
淳朴の氣は地を払ふ

学者の偏狭陋劣さ
怪論迷節相ひさぎ
宗教宣布に従事する
僧侶は教義を曲解し
宗祖の教旨を滅ぼして
品行月に堕落しつ
精神界を攪乱し
武人は銭を愛着し
士道全く廃りゆく
商賈は謀計事となし
信用全く地に落ちぬ

青壮年は悪風に
眼を眩惑し世に習ひ
競ふてハイカラのみ好む
良家の子女は学校に
通ひながらも蝶の如
紅白粉を塗立てて
淫靡の風は吹き荒び
不良少年続出し
社会の秩序を混乱し
収拾すべからず成り果てぬ

賢母良妻家に泣き
蓄妾常に逸楽す
芸妓屋娼妓屋繁昌し
良家ますます相寂し

国家の元老はただすらに
老後を急ぎ勢力を
争ひ子分を相募り
政客権を弄び
常弊擁護に余念なく
神聖無垢の議事堂に
禽獣叫び蛇を投げ
雲助輩の行動を
演出するこそ慷慨けれ

国家の選良は大切な
国議を軽視し侮辱して
喧々囂々市場のごとし
国帑をみだりに浪費して
民の負担は日に重く
賦課はますます大となり
国家破産の緒を開く
眼を転じて眺むれば
外悔しきりに相到り
国交ますます非運なり
人の思想は悪化して
噴火山上にある如く
いつ爆発も計られず

これを思ひかれ想ひ
夜もろくろくに眠られず
涙は腮辺に滂沱たり
古今未曾有のこの惨状
救ひて松の神の代に
開かむための神の道
樹てさせ玉ひし尊さよ

五逆十悪の濁世を
誠の神の現はれて
治め玉はる時はいつ
松間の長き鶴の首
亀の齢の常久に
守らせたまへと祈りまつる

・・・「人(霊止)還りの道」340編へつづく


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