「人(霊止)還りの道」311編


八兆笠のやうな骨をしてあまり大きな口を叩くものぢやございませぬぞエ
ちつと修業をなさらないと鼈の池の大蛇退治は駄目ですよ
お前が大蛇に呑まれに往くかと思へば不憫でたまらないから氣つけてあげるのだ
二度あつたことはきつと三度あるものだ
一度は氣絶して命危ふく二度目は生き埋めにしられた
災難のよくつきまとふ男だから三度目蛇の子と言つて今度こそ大蛇の腹へ呑まれにゆくのだから思へば思へば氣の毒なものだなア
真心が足らぬと何遍でも命を取られるやうなお誡めに遇ひまするぞえ
ホゝゝゝ

まるで八寒地獄にウヨウヨしてゐる亡者のやうだワ
明日はお前の命日だからお前それでも生きてゐると思ふのかい
お前の魂はとつくの昔に死んでしまひ胴体ばかり残つてをるのだよ
いはば娑婆亡者だ
命日があるのはあたりまへだよ
サア行けるのなら何処なと勝手に行つて御覧
お前の知らぬ間にちやんと体に綱をつけて縛つてあるから一つ歩いてみなさい
ホゝゝゝゝ

お前ばかりか今の人間に一人として女に縛られてゐない人間がありますか
どいつもこいつも執着だとか恋だとかいふ怪しい代物に蜘蛛に蝉がかかつたやうに捲きつけられて雁字り捲きにされてゐる人間ばかりがウヨウヨとしてゐる娑婆ぢやないか
まア好かんたらし男だこと
お前といふ男は恋の執着を起こしただらう
その執着心がこの私を生んだのだよ
つまり言へばお前さんの反映だ
何といつても内裏だから腹を立てないやうにして下さいネ

神が表に現はれて
恋になやみし執着の
心の雲霧吹き払ふ
吾は三五の神司
湖の魔神を三五の
神の教に言向けて
世の禍をことごとく
払はむとして出でて行く

恋になやみし執着の
心の中の曲者に
とりひしがれて今まさに
闇路に迷ふ憐れさよ
心の中に恐ろしい
大蛇を宿す身をもつて
どうして魔神を速やかに
服へ和す道あろか
一日も早く真心に
立ち帰りつつ三五の
誠の教を諾ひて
夢をば醒せ目を醒せ

ただ今そこに現はれし
怪しの女は何者ぞ
汝が心に潜みたる
横恋慕と名のついた
八十の曲津の化身ぞや
一日も早く宣直せ
汝が姿も見直して
清き御魂に神習ひ
心にさやる白山の
峠を早く踏みしめて
誠一つに進み行け

朝日は照るとも曇るとも
月は盈つとも虧くるとも
たとへ大地は沈むとも
大蛇の曲は荒ぶとも
三五の教の神の道
誠一つは世を救ふ
神の御言を諾ひて
進めよ進め湖の傍
大蛇の霊魂の亡ぶまで
心の曲津の失するまで

・・・「人(霊止)還りの道」312編へつづく


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